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​心エコー検査

心エコー検査は、正確には心臓超音波検査と呼ばれます。超音波の原理を用いて、心臓のリアルタイムの動きを観察することが出来ます(図9A)。超音波検査の優れた点は、このリアルタイム、専門的に言い換えれば時間分解能が高い点と非常に安全かつ簡便に施行できる点になります。心エコー検査は、心臓の大きさや動き、壁の厚さ(心肥大の診断に用います)を計測することが可能です。また、心臓の弁の異常に関しては、現時点では最も正確に診断できる方法です(図9B)。カラードップラー法を用いると、心臓内の血流をその方向性と速さによりカラー表示し、また正確に計測することが可能です。これは心臓の弁に逆流の存在する場合や、生まれつき心臓の壁に穴が開いている(先天性心疾患)などの診断に有用です。また、負荷心エコー検査も実施可能です。負荷心電図と同様に、心臓にストレスをかけた時(薬物負荷もしくは運動負荷)に心臓の動きや血流がどのように変化するのかをリアルタイムで観察することが可能です。

図10.心エコー検査

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